笑農和は、富山発のアグリテックを推進するスタートアップ企業で、主に「スマート水田」分野を展開しています。今回は、今年も暑い日が続いていることから、水田の水温が上がることにより、日本人の主食であるお米起こる問題を提起すると共にテクノロジーによる解決策をご提案したいと考えました。
2023年の記録的な猛暑は、日本の農作物に大きな影響を及ぼしました。特に米の品質と収量については、以下のような影響がありました。
①品質の低下:
熱に弱い「白未熟粒」と呼ばれる白く濁った玄米が多く発生しました。これは炊飯時の食感を柔らかくする傾向があります。
②等級の低下:
1等米の比率が減少しました。例えば、新潟県では「魚沼産コシヒカリ」の1等米が例年の9割を占めていたのに対し、2023年はほとんど存在しなかったと報告されています。
③農家の危機感:
農家の生産コストは上昇している一方で、収入が減少しているため、農業が続けられなくなる可能性があります。
気象庁によれば、2023年度の日本の平均気温は過去最高を記録し、「異常気象」とされています。農作物の品質向上と、暑さに強い作物の開発が今後の課題となっています。
参考資料
■笑農和にできること
2024年も昨年に引き続き猛暑となっています。気温の上昇は、特に水稲栽培に大きな影響を及ぼしています。世界的な食品供給危機が議論されている中で、持続可能な生産方法や気候変動に適応した品種の開発が重要です。
現在気候変動に適応した水稲の品種は、温暖化や異常気象に対応できる特性を持つものです。特徴としては、高温に強い品種は、白未熟粒(炊飯時の食感を柔らかくする要因)の発生を抑え、品質を維持するため、高温耐性と呼ばれます。乾燥に強い品種は、水不足の影響を受けにくく、安定した収量を維持できます。また適切な開花時期で暖冬でも適切な開花時期を持つ品種は、収量を確保します。
これらの特性を持つ品種は、農業生産の安定性を高めるために重要です。
また、株式会社笑農和のpaditchを使い、品質の良いお米には重要な田んぼの水管理を行うことで、この問題に対して助けになるかもしれません。
■スマート水田サービス「paditch(パディッチ)」とは
paditchはスマホ・タブレット・PCを使用して、水田におけるスマートな水管理を実現するIoT製品です。paditchの水位調整機能を使うと、田植え後の水管理を遠隔で行う事ができ、あらかじめ水位・水温を設定しておく事により、自動で開閉を行う事もできます。
手動で行う水管理では、何枚もある田んぼを一箇所ずつ車で回ったり、車では行けない細い畦道まで時間をかけて歩いていき手作業で水門を開閉するなどの大きな手間がかかります。paditch導入により、それらをシステム上で自動化することにより時間と労力の削減につながります。また、平均年齢65歳を超え、深刻な高齢化と後継者不足に直面する米農家問題を支え、辛く大変な作業の軽減によって若い農業者の増加にも貢献するシステムです。
paditchの主な機能と特⻑
・⽔温・⽔位を⾃動で管理できる
・スマートフォンやPCで、⽔⾨を遠隔開閉できる
・タイマーで⾃動開閉ができる
・全体開閉・個別開閉・エリア開閉ができる
・クラウドで管理されており、データが蓄積できる
設置による実証実験の結果
・⽔管理にかかる時間が80%削減(農林⽔産省の静岡県での実証事業で得られた結果)
・paditch導⼊圃場は未導⼊圃場と⽐較し、最⼤16.4%収量が増加(農研機構への調査依頼の結果)
※2024年4⽉時点で全国で約1,455台導⼊されている。
https://paditch.com/product/paditch-gate
▶paditchを導入するメリット
①猛暑、酷暑のなか田んぼの水管理で見回る必要がなくなる
②熱中症などによる農作業事故の防止になる
③田んぼに行く時間が減り、他の作業をすることができる
■株式会社笑農和とは
「IT農業を通じて笑顔の人の和を創り社会に貢献する」を企業理念とし、スマート農業を推進、農業のIT化を通じて効率的で持続可能な農業を実現しています。具体的には、水田の遠隔操作や水管理の労力削減、お米の品質改善、収量アップなど、補助金サポートやシステム開発など、農家さんの「困った」を解決するサービスを提供しています。
また、若い世代の人々が農業を職業として選択できる未来を築るために、農業現場とIT現場の両方をサポートしています。
笑農和は、スマート農業の新しいカタチを提供し、ITを通じて農業を支援する存在として、さらなる成長を目指しています。
主力製品として水稲栽培で一番作業時間のかかる水管理をDX化し、超省力化する『paditch(パディッチ)』の開発・販売を行っています。
paditchの特徴は、スマートフォン、タブレット、パソコンと水田の水門やバルブをIoTで繋ぎ、事務所や自宅、外出中にも遠隔で水位・水温の確認や開閉作業を行うことができるシステムです。また、データドリブンで24時間自動開閉も可能で温暖化で水不足が叫ばれる中、収量・品質UPに貢献しています。
現在は水田由来のカーボンクレジット(排出権)販売の取組を行っています。
関連URL:https://x.gd/76G3T
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【株式会社笑農和会社概要】
会社名 :株式会社笑農和(Enowa Co.,ltd.)
所在地 :富山本社 〒936-0053 富山県滑川市上小泉1797-1
東京支社 〒105-6234 港区愛宕2丁目5番1号 愛宕グリーンヒルズ 34階
E-mail :info@enowa.jp
設 立 :2013年2月
事業内容:スマート水田サービスpaditchの開発・運営/スマート農業コンサルティング
HP :https://enowa.jp/
【スマート水田サービスpaditch参考情報】