【ニュースレター】9月1日(日)は「防災の日」〜減らない農作業事故と集中豪雨に対して私たちが出来ること〜

■9月1日(日)は防災の日
9月1日は関東大震災が発生した日であるとともに、暦の上では二百十日に当たり、台風シーズンを迎える時期でもあり、また、昭和34(1959)年9月26日の「伊勢湾台風」によって、戦後最大の被害を被ったことが契機となって、地震や風水害等に対する心構え等を育成するため、防災の日が創設されました。
政府、地方公共団体など関係諸機関はもとより、広く国民の一人一人が台風、高潮、津波、地震などの災害について、認識を深め、これに対処する心がまえを準備しようというのが、『防災の日』創設のねらいです。(東京消防庁のHPより)

 

■近年集中豪雨による災害が増加中

全国の1時間降水量(毎正時における前1時間降水量)50mm以上の年間発生回数は増加しています(統計期間1976~2021年で10年あたり27.5回の増加、信頼水準99%で統計的に有意)。

最近10年間(2012~2021年)の平均年間発生回数(約327回)は、統計期間の最初の10年間(1976~1985 年)の平均年間発生回数(約226回)と比べて約1.4倍に増加しています。

2022年1月から7月までの1,300地点あたりの発生回数は168回です。

 

出典:気象庁https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/extreme/extreme_p.html#:~:text=%E5%85%A8%E5%9B%BD%EF%BC%88%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%80%E3%82%B9%EF%BC%89%E3%81%AE1%E6%99%82%E9%96%93,%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%B9%B4%E9%96%93%E7%99%BA%E7%94%9F%E5%9B%9E%E6%95%B0&text=%E6%9C%80%E8%BF%9110%E5%B9%B4%E9%96%93%EF%BC%882012%EF%BD%9E,%E3%81%AB%E5%A2%97%E5%8A%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

 

2021年(令和3年)8月、日本付近に停滞した前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発になり、西日本から東日本の広い範囲で大雨となりました。8月としては異例の長雨となり、期間中の総降水量は多いところで1,200ミリを超え、全国68地点で72時間雨量が観測史上1位の値を更新しました。

13人が死亡し17人が負傷し、全半壊1,358棟を含む8,209棟の住家被害が確認されました。

参照:https://typhoon.yahoo.co.jp/weather/calendar/list/?disasterCd=3

 

このような状況の中、全国の農業者は作物の安全確認のため、田んぼや畑の状況確認に足を運ぶことになります。

 

■近年の農業事故について

令和2年の農作業死亡事故について、死亡者数270人のうち、農業機械作業による事故がTOPで68.9%、農業用施設作業に関わる事故が3.0%とありますが、農業機械・施設以外の作業に関わる事故に占める割合も多く、28.1%となります。農業機械・施設作業以外の事故との中では「熱中症」の割合が最も多く、次いで「ほ場、道路からの転落」となります。

 

出典:https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/sizai/attach/pdf/220215-4.pdf

 

また、農作業死亡事故は年々減少してはいるものの、65歳以上高齢者による割合は変わらず高いままとなっています。

 

 

■農作業時の事故防止に役立つ「paditch(パディッチ)」のご紹介

笑農和が開発した「paditch」は、米農家が一番負担に感じている作業である水管理を自動化するスマート水田サービス。主な機能は、以下の6つです。

 

✅ 水温・水位を自動で管理できる
✅ スマートフォンやPCで、水門を遠隔開閉できる
✅ タイマーで自動開閉ができる
✅ 全体開閉・個別開閉・エリア開閉ができる
✅ 減水や何かが詰まったときにアラートを発する
✅ クラウドで管理されており、データが蓄積できる

自宅にいながら水管理が完了! 熱中症対策や台風時の事故防止に

 

 

水門を自動開閉できる「paditch」は、自宅にいながらでも水量や水温の調整が可能。タイマー機能を使えば、寝ている間に水管理が完了します。台風や大雨の日でも、遠隔で水管理を行うことができます。
水田に行く頻度を大幅に減らし、農作業中の危険なシーンを避けることができるため、熱中症対策や農作業中の事故防止に効果を発揮します。

 

集中豪雨の減災対策には「田んぼダム」

新潟県三条市の栄広域協定にて平成20年から「田んぼダム」の取組みが行われています。平成27年度には農家904戸1,014ha(水深20㎝ 最大貯水量203万t)の水田で「田んぼダム」の取組みが行われており、「田んぼダム」の取組を行うことで河川への急激な排水を抑制。県内の中越地域でシミュレーションした結果、家屋への浸水被害が54%減少する結果となりました。

出典:https://www.maff.go.jp/j/nousin/kanri/attach/pdf/jirei_syu-152.pdf?fbclid=IwAR0RvAaR3cFlNaf6NCeIOx1yVY_6GTtR-b3IpiFO_iFFEzTbjlKnMQScJ6M

 

田んぼダムの遠隔自動制御装置はpaditch darin(パディッチドレイン)

paditch drainは2022年4月に発売したスマホでかんたんに水田の排水自動制御ができる装置で、局所豪雨などが多くなっている地域において遠隔で「田んぼダム」化が実現でき、防災にも役に立つ製品です。

 

 

 

■株式会社笑農和に出来ること

株式会社笑農和(えのわ)は「IT農業を通じて笑顔の人の和を創り社会に貢献する」を企業理念に掲げ、富山県で農業コンサル事業を行っております。

弊社は稲作の工程の中で一番時間と労力を使う「水管理」の工程に着目し「スマホでかんたんに水管理」が出来るpaditch(パディッチ)シリーズを販売しております。2022年8月現在全国で800台以上の導入実績がございます。

離れた場所から田んぼの状況確認や水位調整が可能になり「他の作業工程に時間が使えるようになる」「豪雨時や高温時にリスクを冒して田周りをする必要がなくなり事故防止にもつながる」などの効果が得られます。

2021年度は製品を60台導入頂いたユーザー様の水管理工程が1/3に軽減されました。

また、paditch導入圃場と未導入圃場の収量調査を行ったところ最大で「16.4%」も収量が多かったという結果(※1)、静岡県にて共同研究を行った「水田水管理ICT活用コンソーシアム」による実証実験調査で、水管理に伴う負担が80%軽減したとの結果がでました。(※2)

※1 2020年度の収量調査

※2 実証実験期間:2017年〜2019年

また、管理システムで「水温・水位・気温・水門・バルブの開閉状況」などの過去のデータを蓄積していくため、翌年以降の水管理スケジュール対策・品質向上・収量UP、事業継承時の参考資料になるなど様々な効果が期待できます。

 

******製品ラインナップ*******

【開水路型paditch gate02+】…電池駆動、ソーラーモデル

【パイプライン型paditch valve01】…電池駆動

【排水型、田んぼダム対応paditch drain01】…電池駆動

※通信サービスはLTEとLoRa通信から選択が可能

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自治体の皆様へ

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【会社概要】

 

名称:株式会社 笑農和
設立:平成25年2月14日
代表取締役:下村 豪徳
所在地:〒936-0053 富山県滑川市上小泉1797-1
電話:076-482-3998
Fax:076-482-3991