【プレスリリース】株式会社笑農和は東京大学農学部からのインターン生を受け入れました

農業コンサルティングを手掛ける、株式会社笑農和(所在地:富山県滑川市上小泉、代表:下村豪徳)、は東京大学農学部からのインターンシップ生1人を受け入れ、2週間の研修を行いました。コロナ禍にあった昨年までの2年間はオンラインでのリモート研修で、実際の研修は2年ぶりとなりました。

paditch(パディッチ)の設置作業の様子

 

インターンの学生は、大学では農業工学の分野で機械系の学習と土木系の学習をしており、現在までに農業についてや作業機械・栽培管理などについての基礎的な事項を学んできています。今回の笑農和でのインターンでは、水稲の水管理について実際に圃場でpaditch(パディッチ)を使っている様子を見学したり、農家の話を聞いたりしました。生産者からみた農業や農作業、作業者に寄り添った製品作りとその熱意といった点は、机上では学ぶことが難しいものです。あらゆる仕組みの末端で生産者が農作業をしているから市場に作物が並ぶということを身をもって感じ、将来農業に関わっていくものとして大切にするべき視点を養うことができました。

 

学生に感想を聞いたところ、

笑農和でのインターンを通して、スタートアップ企業としては、小規模な組織としての課題解決の取り組み方や、働き方を知ることができました。組織が小さいからこそ、個人の知識、思い、行動力が製品の良さとその普及に直結していることがわかりました。農家さんと連絡をとって実際に会いに行くことも多く、会社を作っている要素として人と人の繋がりがとても重要だと感じました。農業に関しては、現状の課題や、何を思って農業を行なっているかということを聞き、生産は農家さん一人一人の作業によって行われていることを改めて認識しました。作業の大変さや危険さ、農協の買取価格では大規模生産以外には厳しいという農業の課題や、周りが辞めていく中で自分が土地を引き受けなければいけないといった現実、米づくりに夢があって欲しい、農家が増えて欲しいといった思いを聞きました。

私も将来農業に関わりたいと考えていますが、その一つの方法として実際に生産する立場で関わることの魅力を感じることができました。人手不足とスマート農業の浸透具合を知って現状の農業への理解が深まったことと、中山間地域についての課題と現状について知ることができたことで、インターン参加前と比べて考え方が変わった点も多くありました。今後の日本の農業の方針として大規模化は避けては通れないと思いますが、そこに兼業農家という形でも農業者を増やす方向性もあるべきだと思うようになりました。そのために大規模化としてのスマート農業と省力化としてのスマート農業が必要だというように、スマート農業の目標も分解することができ、より現実の課題解決の方策が見えやすくなるのではないかと思いました。今後どのように農業と関わるにしても、忘れてはいけない原体験の一つとなる経験をさせていただいたと思っています。

また、美味しい富山の魚や米を味わい、温かい人に囲まれて過ごした2週間は、東京に暮らしている時にはなかなか手に入りづらいものだと思います。本当にいろいろ経験させていただいて、有意義な時間を過ごすことができました。ご協力いただいた全ての方に感謝しています。

とのことでした。

自然栽培をされている農家さんを訪問した際の草刈り作業風景と、ご馳走になった流しそうめんの様子

 

 

■株式会社 笑農和について
「IT農業を通じて笑顔の人の和を創り社会に貢献する」を企業理念とし、現在は稲作で一番作業時間のかかる水管理を超省力化する『paditch(パディッチ)』を主力製品として開発・販売を行っている。
paditchの特徴は、スマートフォン、タブレット、パソコンと水田の水門やバルブをIoTで繋ぎ、事務所や自宅、外出中にも遠隔で水位・水温の確認や開閉作業を行うことができるシステムである。また、スケジュール設定や、水位・水温に連動した自動開閉機能などもあり、水田に行く回数の削減に貢献している。

水田水管理システムpaditch概要
paditchはスマホ・タブレット・PCを使用して、水田におけるスマートな水管理を実現する製品です。paditchの水位調整機能を使うと、田植え後の水管理を遠隔で行う事ができ、あらかじめ水位・水温を設定しておく事により、自動で開閉を行う事もできます。
手動で行う水管理では、何枚もある田んぼを一箇所ずつ車で回ったり、車では行けない細い畦道まで時間をかけて歩いていき手作業で水門を開閉するなどの大きな手間がかかります。paditch導入により、それらをシステム上で自動化することにより時間と労力の削減につながります。また、平均年齢65歳を超え、深刻な高齢化と後継者不足に直面する米農家問題を支え、辛く大変な作業の軽減によって若い農業者の増加にも貢献するシステムです。

 

paditchの主な機能と特⻑
・⽔温・⽔位を⾃動で管理できる
・スマートフォンやPCで、⽔⾨を遠隔開閉できる
・タイマーで⾃動開閉ができる
・全体開閉・個別開閉・エリア開閉ができる
・クラウドで管理されており、データが蓄積できる

設置による実証実験の結果
・⽔管理にかかる時間が80%削減(農林⽔産省の静岡県での実証事業で得られた結果)
・paditch導⼊圃場と未導⼊圃場の収量⽐較で、最⼤16.4%収量が増加(農研機構への調査依頼の結果)
※2023年7⽉時点で全国で約1200台導⼊されている。
https://paditch.com/product/paditch-gate

 

■農業ベンチャーのインターン希望の方はお気軽にご連絡ください。

お問い合わせ

株式会社笑農和 採用担当

076-482-3998

info@enowa.jp

 

 

社名:株式会社笑農和
代表者 :代表取締役 下村豪徳
所在地:〒936-0053 富山県滑川市上小泉1797-1
設立:平成25年2月14日
事業:農業×IoT開発事業、農業コンサルティング事業、農産物販売