こんにちは、スマート農業専門家がいる農業コンサルティング 株式会社笑農和(えのわ)です。
米どころ富山県からスマホでかんたんに水管理ができる「paditch(パディッチ)」を全国に販売しております。
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毎年、特に夏場になると、熱中症や農作物被害のこともあり、地球温暖化の話題が増えるように感じます。
夏の高温・高湿度の暑さが続く季節は、人間だけではなく、多くの作物にとっても過酷な環境で、
さまざまな高温障害と呼ばれる生理障害が発生しています。
■稲と高温障害
高温障害は、気温30℃以上、または平均気温が25℃以上の日が続くと発生しやすくなるといわれています。
稲の高温障害には
1)稲がしおれて枯れてしまう(水不足)
2)生育が早く進みすぎてしまう
3)登熟歩合の低下、白未熟粒の増加
4)病害虫の発生
5)収量の低下
などがあげられます。
■稲の高温障害と水管理
稲の高温障害の対策として、適切な水管理が重要になってきます。
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① 出穂期から 20 日間の圃場内水温、地温を下げることで、胴割粒、白未熟粒の発生が少なくなる。
具体的には、足跡に水がたまっている程度まで自然落水し、気温が下がる夕方以降に入水する「間断かん水」を繰り返す。
② 落水時期は出穂後 30 日頃とし、その後も高温・多照が続く場合は、ほ場条件を考慮し、収穫7~10 日前まで走り水を行う。
③ 台風通過後のフェーン(高温・低湿)時は入水し、根を健全に保 つ。
※間断かん水…水を張ると落水を数日ごとにくり返す方法です。目安としては、浅水程度に水を入れ、
その水が無くなっても、すぐに水を入れずに1~2日そのままにしておき、再び浅水程度に水をいれます。
※走り水…稲を狩る前に乾燥しすぎを防ぐために、サッと水をまく行為のこと。
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この場合、自宅から離れた圃場や圃場枚数が多い農業法人様ですと作業負担がかなり大きいものとなります。
■paditchで高温障害対策
弊社のパディッチを利用すると、水温・水位がスマホで確認できるので、気づいたときに離れた場所から
水門や給水弁を開閉し水温および水温・水位調整を行うことが出来ます。
パディッチは
・水温であれば1℃単位
・水位であれば1㎝単位
という細かな水温・水位調節が可能なので、夏の田んぼの水管理も難しくありません。
タイマー設定も可能で、設定した時間に自動で開閉することが出来ます。
さらに、ご希望の水温・水位を設定しておくと自動で水門や給水弁を開閉してくれる機能もありますので、目が届かない場所の管理もしやすくなります。
■その他の対策
❶高温に強い品種を選ぶ
農研機構で育成した「にこまる」「笑みの絆」「恋の予感」「にじのきらめき」「秋はるか」
山形県の「つや姫」
新潟県の「こしいぶき」「新之助」
富山県の「てんたかく」「富富富」
石川県の「ゆめみづほ」
福井県の「ハナエチゼン」
千葉県の「ふさおとめ」
香川県の「おいでまい」
福岡県の「元気つくし」
佐賀県の「さがびより」
熊本県の「くまさんの力」「くまさんの輝き」
宮崎県の「おてんとそだち」
鹿児島県の「なつほのか」
などがあります。
たくさんありますね。
❷晩生品種を選ぶ
秋涼しくなってから実らせる作り方です。
鹿児島県の「あきほなみ」
福井県の「あきさかり」
などがあります。
【参照 農研機構】 : https://www.jeinou.com/benri/rice/2009/04/300959.html
その他に、土づくりや施肥、栽培密度による対策も有ります。
水管理はおいしいお米作りには切っても切り離せないものなので、他の対策と合わせて上手に取り入れていきたいですね。
【参照 農研機構】 : https://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H22/suitou/H22suitou025.html
【お米未来塾用語集】 : https://okomemirai.jp/useful/terminology/#
スマホでかんたん水管理「paditch(パディッチ)」についての導入方法、
御見積、ご質問などお気軽にお問い合わせください。
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